診療案内INFORMATION

妊娠かな?と思ったら

1.妊娠の診断はどうするの?

1)妊娠の症状

妊娠したかしら?と思われるときのからだの変化

無月経 まず、それまで定期的にきていた生理がこなくなること(無月経)が妊娠の兆候です。 心当たりのあるかたは、予定月経を2~3日こえた段階で市販の尿妊娠反応薬を用いるとだいたいこの時期で陽性に(すなわち、妊娠成立)でます。 (予定月経の1~2日前に陽性となる人もいます。また、月経様出血といって、予定月経の頃に少量の出血があることがあり、 これを生理と思いこむと妊娠に気づくのが遅れることがあります。
基礎体温

基礎体温をつけているかたでは、高温期が2週間以上続いて生理が来ない場合は妊娠の可能性がかなり高いです。

つわり 予定月経から1~2週間たつと、吐き気や嘔吐、体調不良など、いわゆる「つわり」が出てきますが、 つわりのはじまる時期、持続期間などには個人差がかなりあります。時には、胸が張ったりすることもあります。 しかし、妊娠に特異的なものではありません。体調不良や風邪などでもみられます。

2)妊娠の診断

妊娠が成立すると、妊娠の部位から胎盤ホルモン(正確に言うと、絨毛ホルモン、hCG)が分泌されます。 尿を用いた検査薬は、このhCGが分泌されているか否かをみる検査です。

妊娠以外には、hCGが陽性となることはまず、ありません。

→ 尿中の妊娠ホルモンの検出(+) → 妊娠

ところが、妊娠=100%正常妊娠とは限りません。頻度は決して多いものではありませんが、 異常妊娠(子宮外妊娠や流産、胞状奇胎といった胎盤の腫瘍)でも検査薬は陽性になります。 したがって、正確な診断は、病院で診てもらってください。

妊娠検査薬の考え方

妊娠が成立していたとすると、排卵日から、約2週間(早くて約12日目ころから)で陽性になります。したがって、28周期の人は早ければ予定月経の2日前から陽性にでます。

誤差を考慮すると、排卵日から約3週間後にはほとんど陽性になります。

月経が遅れている人で、尿の妊娠反応が「陰性」の場合は、測定日から過去にさかのぼって、2~3週間以上過ぎたときににSEXがあったとしても妊娠の可能性は 非常に少ないということがいえます。

測定日~3週間以内のSEXでは、妊娠しているかどうかはさらに1週間後に妊娠検査をしてみないとわかりません。

3)妊娠にともなう子宮の変化

妊娠した子宮を超音波検査装置でみると、その変化が1~2週間ごとに変化してきます。

超音波検査による子宮内の変化

妊娠4週 尿の妊娠反応が陽性に出る頃。子宮の中にはまだ変化があらわれない。
妊娠5~6週 子宮の中に、赤ちゃんの部屋(胎嚢、たいのう、GSという)が見える。
妊娠7~8週 赤ちゃんがみえてくる。(赤ちゃんの身長、正確に言うと座高の長さをCRLという)また、心臓の拍動が見える。
妊娠13週ころ 顔や手足がはっきりしてくる。

※上の妊娠週数は、最終月経の開始日から14日目に排卵したと想定した場合の子宮内の変化です。したがって、月経不順のかたではあてはまりません。

A. 胎嚢(GS)について

赤ちゃんの部屋のことを胎嚢(Gestationl sac)といいます。はやくて、妊娠5週後半から見えてきます。週数が進むにつれて大きくなっていきます。だいたいの大きさは以下のとおりです。

妊娠週数(週)456789
GSの大きさ(mm)まだ、見えない16.7323.9430.1142.0351.96

(三重大学医学部の資料をお借りしました。)

正常の妊娠経過なら、そのうちに赤ちゃん(胎芽)が見えてきます。 赤ちゃんが見えてくるまで、しばらくお待ち下さい。

あくまでも、標準であり、大きさはあまり気にする必要はありません。
また、妊娠7週からは赤ちゃんそのものが見えてきますので、 妊娠の経過をみるためには、次の胎芽の大きさで妊娠の経過をみます。

B.胎芽について

  • 胎芽とはむずかしいので、妊娠初期の赤ちゃんのことだと考えて下さい。
    赤ちゃんが観察されたら、赤ちゃんの身体の中に心臓の拍動が観察されなければなりません。
  • 赤ちゃんの身長(正確に言うと、頭~おしりまでの長さ、頭臀長といい、CRLといいます。)と 妊娠週数とは、一定の相関があります。
    CRLと妊娠週数との関連

CRLと妊娠週数との関連

CRLの大きさ(cm) 妊娠週数(週)
1.5 08w1d±7d
2.0 08w6d±7d
2.5 09w4d±7d
3.0 10w1d±7d
3.5 10w6d±7d
4.0 11w2d±7d

それ以上CRLの大ききは誤差がでてくるので、信頼性が低くなる。BPDという計測をおこなう。

なぜ、週数を基準としないで、CRLの大きさを目安にしたかというと、 2.0kgで生まれた赤ちゃんも3.5kgで生まれた赤ちゃんも妊娠初期の 大きさは違いがないからです。わかりやすくいうと、CRLの大きさで妊娠週数や分娩予定日が決まるということです。

CRLの大きさで妊娠週数が決まる!!

「病院にいったら、赤ちゃんが小さいと言われた…..」

妊娠初期で、心臓の拍動がみられているのなら、赤ちゃんがおかしいのではなくて、 妊娠週数が間違っている(妊娠した時期が最終月経からはあてにならない)こと。なんら、心配ありません!そのうち予定日の修正があるでしょう。

4)分娩予定日について

分娩予定日とは

  • 最終月経(最後の月経の開始した日)を0日として、280日目を分娩予定日(出産予定日)とします。 ただし、通常の月経周期が、28~30日型の人で、14日目に排卵があった人にあてはまります。 通常は、最終月経からの計算で、予定日を決めることができます。
  • しかし、生理不順の人や最終月経がいつだったか覚えていない人は、超音波検査による赤ちゃんの大きさで 予定日を決めます。 赤ちゃんの大きさを計測することによって、
    1. 現在の妊娠週数
    2. 排卵日がいつだったか
    3. 分娩予定日がわかります。
  • 当院では(他院でも同様と考えますが)、最終月経やBBT(基礎体温)を参考にして、 超音波検査で予定日を決めています。 妊娠日数と数え方は、こちらをご覧下さい。

妊娠日数と数え方は、こちらをご覧下さい。

5)病院を受診するタイミング

検査薬は使っていないがどうも妊娠したようだ、妊娠検査薬で陽性に出た、さあ、産婦人科を受診しないといけない。 しかし、いつ頃受診したらよいのだろうか?
診察するほうからみると、早ければそれにこしたことはありません。 なぜなら、先ほどお話した異常妊娠が隠されていることがあるからです。

病院での一般的な診察

2.妊娠と診断されたときは今後どうするの?

正確な妊娠の診断を得るためには、1~3回の通院が必要です。